イニスとジャックの物語‥

f0017012_17302499.jpgさ~て、ブロークバック・マウンテンの訳本を読みまして、自分の捉え方で間違ってなかったなぁと、ニンマリしている管理人です。
そういう意味ではアン・リー監督は原作に忠実に作品を撮ってくれたようです。
難をいうと、配役はもう少しダーティーな人選でもいい気がします。
特にジャック役のジェイクは本人の育ちの良さが出てしまって、本来のジャックの粗野で陽気で夢見がちな危うさが十分に表現されている気がしません。
でも、腐女子的にはとてもいい人選だと思います。(笑)






ジャックは元々ゲイです。
最初イニスと出合った時から、値踏みしています。(笑)
(一度目の映画鑑賞の時に、非常にこのへんのジャックの視線が気になったものです。ですが、公式HPにも最初は友情だったとあったので、私の目が汚れているせいかと思いましたが、アン・リー監督は意図してジャックに視線の演技を求めていると思います。笑)
この点、原作ではイニスが、
「俺はホモじゃない(映画ではカマじゃない)」
と言った時、ジャックは『思わす同調して「俺もさ~」』というシーンにしか言及されていません。
ですが、映画では如実にジャックの視線のありかとして現されています。
彼はそうなることを期待して、チャンスを狙っていたのでしょうね。
勝気で何事にも突進していくイニスが、まんまとそれに乗ってしまった。
イニスが自分がジャックに惹かれているのを隠そうとするのには、彼の少年時代の環境に所以します。
二人ともワイオミング州で育ちながら、ジャックがモンタナ州に近い場所で育ったのに比べ、イニスはユタ州との県境で少年期を過ごしているのです。
ユタといえば、ブロークバック~の上映ボイコット運動が起こった地ですよ。
もともと、モルモン教の力が強く、保守的な地域で、実際この時代には同姓愛であるだけで、リンチがあったとされる土地がらです。
話の中にも、そのようなリンチを少年イニスは見せられ、トラウマになっていると告白する場面があります。
比較的自由なモンタナやテキサスといった場所で生活しているジャックには彼のそんなストイックな内面が理解できません。
ジャックは欲望にまかせてメキシコあたりに男娼を買いにいってしまう、イケイケBoyです。
結局、平凡でもフツーの幸せな家庭を築くはずだったイニスは、ジャックという自由な青年に出会って振り回され、人生を大きく変えてしまったというお話です。(おい)

f0017012_17311268.jpg実に切ないと思うのは、そんなジャックの一番心に残っている忘れられない経験というのが、イニスと過ごした山での本当に穏やかな幸せな一瞬だったと回想するシーンです。
若さに任せて昼となく夜となく情熱をぶつけ合った彼等が、本当に心を繋いだ瞬間が一度だけあった。それをジャックは心の宝にしてるのです。
原作の中で私の一番好きな場所がここです。
ジャックはイニスが自分を前から抱かないのは、抱いているのがジャックであることを意識しないためだと知っています。でも、それでも、あのひと時が確実に自分たちの繋がっていた一瞬なんだから、気にしない、気にしない。と、思うのです。このへんのアニー・ブルーの感性が本当に素敵です。そして、泣かせますよねぇ。
そうみれば、確かにこれは純粋なラブストーリなのかもしれません。


辛口に言わせてもらうと、役作りと思うのですが、後年の二人特にイニスに言いたいのは、
「40代はそんなにおじんじゃありませんって。」(爆)
ジャックは40歳にさえなっていないのに、もっとふけてみえるようなメイクをされているし、イニスもよっこらしょと立つ姿や、やや腰を落とした姿勢は40代に失礼です。(笑)

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追記、
公式HPのBBSって、宣伝とかが多いので、あまり見にいかなかったのですが、ここのBBSはいいよと勧められていってみました。
沢山の方が情報やとてもいいご意見をカキコされていて、とても参考になりました。
ですが、ここよりずっとネタバレになっておりますので、入られるときは覚悟して下さいませ。
モロ、最後のシーンを書かれている方もおりますよ。
二人の物語が世界中の人に愛されているのだと、映画の余韻とともに、胸が熱くなりました。

  by kiriko_b | 2006-03-21 17:43 | cinema

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