パパラッチは、有罪か‥

パリ控訴裁判所は、1997年8月に、パリトンネルで起きた、交通事故で瀕死の重傷だった、ダイアナ元妃と彼女のボーイフレンドのドディ・ファイド氏の写真を撮った3人に、1ユーロ(68ペンス)の罰金を課しました。

2003年、裁判官は、公共の高速道路上のクラッシュした車が、個人的な領域とはいえないという判断から、ジャック・ランゲビン、クリスチャン・マルチネス、およびファブリシュ・チャズリーは、プライバシー侵害の罰金から免罪されていました。
しかし、フランスの最高裁は、昨年の4月に意見を異にして、事例をパリ控訴裁判所に送りました。
控訴裁判所は17日に、シンボリックな1ユーロの罰金刑を彼等に課しましたが、上告裁判所はそれが、プライバシーの侵害にあたるとして、22日まで、報道されませんでした。

法廷は、また、3人に対し、新聞、あるいは雑誌で有罪判決を受けたことを発表する記事にたいして、出版料を払うよう命じました。
ドディの父、エジプト生まれの億万長者モハンメッド・アルファイド氏は、それをプライバシーの侵害だとして、苦情を申し立てました。




それは、1997年、車でリッツ・ホテルを出たカップルが事故を起こし、その際撮られた3枚の写真に焦点を合わせたもので、ダイアナの親族と王室は、原告ではありませんでした。
元Met警察のチーフ、スティーブンスによって率いられたチームによって、ダイアナの死への調査はまだ進行中です。

8月31日の晩、ダイアナとドディ・ファイド氏は、ファイド氏の父の所有するリッツ・ホテルで一緒に夕食をとりました。
従業員のアンリ・ボールが運転するメルセデスで、カップルがホテルを出たすぐ後からパパラッチに後を追われ、地下道でクラッシュしました。
ダイアナは車の後部に閉じ込められた状態で横たわっていましたが、救急車が到着する前にパパラッチは写真を撮りました。
ダイアナが致命的な心臓発作を起こす前に撮られた写真の一枚は、2004年4月にアメリカのTVで放映され、親族とブレア首相から非難されました。
フランス当局に対する問い合わせでは、ドライバーは酔っており、速度オーバーで引き起こされた交通事故の結果、現場に到着した時には、すでに彼女は亡くなっていたと発表されていました。

しかし、父、アル・ファイド氏は、彼等の死の原因は隠蔽されていると主張していました。
彼は、ダイアナの死に対する査問の時に、一流の弁護士(マイケル・マンスフィールド氏)に依頼しました。
それは、2004年4月にthe Royal Coronerによって開かれました。

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内容の全貌はよく知られた通りですが、まだ、調査が続けられていたとは、知りませんでした。裁判は長引くほど、世情も変わります。判決もその時の世相によって変わることもあるようです。
ただ、報道をする自由だとか、知らせる権利だとか、いろいろ意見はあるでしょうし、このような危機的な場面で、素人がむやみに手を出せないという現実もあるでしょう。
パパラッチが、悪いとは一概にいえないでしょうけれど、VIPだからではなく、人間として、同情心をなくしたら、人としての尊厳もなくなってしまう気がします。
形だけの罰金は、何を意味するのでしょうか。

一部訂正しました。(23日22:55)

  by kiriko_b | 2006-02-23 17:24 | news

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